奈良市戦争展

2019.7.25(木)－7.28（日）

9:00～17:00

奈良市生涯学習センター

世界平和擁護大会から７０年

～戦争のない平和な世界は実現できる～

　かつて日本がアジア太平洋諸国を侵略した戦争において、アジアで約2000万、日本国民310万人もの尊い命が奪われました。広島・長崎では人類史上はじめて原爆が投下され、一瞬にして20万をこえる人々の命が奪われました。あの戦争が終結してから74年という歳月が流れました。二度と戦争の悲劇を繰り返させないために、戦争体験を風化させてはならないと思います。

　大きな犠牲をうみだした戦争の後に打ち立てられた日本国憲法には「戦争の放棄」「戦力の不保持」をうたった世界にほこるべき平和の誓いが書き込まれています。私たちは、この憲法の平和の誓いを守り、非暴力で、世界の平和の実現のために積極的に努力をしたいと考えています。

　しかし、イラク戦争で10万人を超える罪なき人々の命が奪われるなど、いまだ人類は戦争の惨禍をこの地球上からなくすことに成功していません。また、被爆74年を迎える今も、核保有大国が依然として核兵器廃絶の決断を示すにいたっていません。しかし2017年7月には、国連で歴史上初となる、核兵器禁止条約の交渉会議が、圧倒的多数112カ国の賛同で成立しました。これは、核兵器の禁止・廃絶にむけた歴史的・画期的な前進です。現在23カ国が批准し70カ国が署名しています。

　奈良市は、１９８５年（昭和６０年）１２月の議会において、非核平和都市宣言を決議しています。そして、１９９２年（平成4年8月15日）、市民参加による平和のシンボル「平和祈念碑」を建立し、１９９３年（平成5年8月6日）には「非核平和都市宣言碑」を設置。２００６年（平成18年4月1日）には「日本非核宣言自治体協議会」に、２００９年（平成21年5月）には「平和市長会議」に加入し、他の自治体とも手を携えて平和事業の推進を行っています。私たちは、この奈良市の非核平和都市宣言並びに、平和行政を熱烈に支持・賛同するものです。